« 日本縦断”鍋”の旅 第21回「とうじそば」 (長野県) | トップページ | 恐怖のバレンタイン・・・ »

2010年2月 8日 (月)

日本縦断"鍋"の旅 第22回「けいちゃん焼き」 (岐阜県)

岐阜県に、こんなカワイイ名前の名物料理を見つけてしまった!

「けいちゃん」=鶏ちゃん。

イエス、チキンだ。岐阜県には、鶏肉を味噌ダレに漬け込んだものをパックした商品がたくさん売られている。この「けいちゃん」とキャベツなどの野菜を、味噌味の漬けダレごと鉄板やホットプレートで蒸し焼きにして食べるのが主流。また野菜から十分に水分が出るので、最後に残った汁で、うどん等の麺を煮絡めて締めることもできる。他にもけいちゃんの食べ方や味付けは、家庭やけいちゃん加工会社、レストランによって様々あるらしく、鍋に入れたり、丼にしたり、味は八丁味噌だったり、ピリ辛味噌だったり・・・etc.。

さて、仮にピリ辛味噌味だった場合、この料理どこかで見たことが・・・・そうだ、韓国!2年前にソウルへ行った時に食べたダッカルビとそっくり。激辛好きの私も最後は舌が痛くなるほど辛かったが、辛いからこそ際立つキャベツの甘さといい、味噌と鶏の絶妙なコンビといい、全ての客に配られるハネ防止の赤い前かけといい、韓国のダッカルビは抜群に私好みな料理だった。ということは、この「けいちゃん」、作る前から十分期待できる!

100207 私が選んだレシピは、土鍋を使った蒸し焼きタイプで、味付けはもちろんピリ辛系で。まず土鍋に、キャベツをたっぷり(2人分でキャベツ1/2玉!)敷きこむ。その上にもやし、長ネギ、えのき、鶏肉、ニラを積み重ねていき、最後に味噌ダレをかける。こーんな山盛りになっちゃって、もうフタ閉まらんよー!(左図)それでも無理やりフタを閉めて(というか乗せて)、あとは蒸すだけ。水は一滴も加えない。

「では開けます。」 (夫、はいっと、姿勢を正す。)

パカっ。(うわーもう絶対いいニオイ!!)

「ほほぉぉーーー!!美味そう!」 (うんうん、絶対美味いよ。)

100207_2 さっきあんなに高く積まれていた野菜とお肉が、こーんなに低くなってしまった。全く水を入れていないのに野菜から出たスープがグツグツ。上にかけた味噌ダレを全体によーく絡めて、「いただきまっす!!」

いやあ、美味しい~。レシピでは八丁味噌を使うと書かれていたが、ウチでは最近八丁味噌の代わりに、「江戸甘味噌」という、東京中野区で作られている八丁味噌に良く似た甘い味噌がお気に入り。これにコチュジャンをたっぷり混ぜた味噌ダレが、鶏肉やキャベツを一層あまーくしてくれる。ご飯にも合うし、これはやみつきになりそう・・・。締めは、鍋に残ったピリ辛味噌ダレの中にうどんを入れ、焼うどんのように麺に煮絡めていただいた。

岐阜県のグループがこの「けいちゃん焼き」をかついで、B級グルメの「B-1グランプリ」への参加資格となっている団体「愛Bリーグ」に、未出場ながらも準会員になっているらしい。でもこれ、B級っていうにはもったいないくらい、立派なご馳走だと、私は思います!!

岐阜県、ごちそうさま。次回は愛知県へ、GO!

【けいちゃん焼き】
岐阜県の奥美濃及び飛騨地方の郷土料理。酒・みりん・味噌・塩・醤油・大蒜・胡麻・木の実などの御先祖様秘伝のタレを作成し、鶏肉とキャベツ、たまねぎ、ビーマン等と一緒にあえて鉄板の上で焼いて食べる。最後にうどん、焼そばなどを投入するという変形技も当然のように行われている。
けいちゃんの起源には、「韓国から」説と「ジンギスカン」説の2説ある。
①韓国説
“けいちゃん”の「けい」は「鶏」であり、「ちゃん」は、韓国語(朝鮮語)で内臓のことを「チャン」と呼ぶことから来ているようです。元々韓国語では、腸全般のことを「トンチャン」と呼び、大腸を「テッチャン」、小腸を「ソッチャン」と呼んだことから、牛や豚などの内臓を味噌などで味付けして焼肉にして食べることが「トンチャン」と呼ばれるようになりました。“けいちゃん”は、トンチャンから派生して岐阜県を中心に広がっていきました。ここ岐阜県にも、一昔前には各地に鉱山があり、飛騨地方や奥美濃にも朝鮮半島からたくさんの労働者が働きに来ていました。“けいちゃん”は、朝鮮から来た労働者たちが地元の味噌とニンニクや唐辛子を上手に使って味付けをしたものがこの地方に根付いたと言われています。
奥美濃地方の農家の庭先には普通にニワトリが飼われていました。“けいちゃん”は、ツブした鶏肉の内臓まで無駄なく使うための庶民の知恵として広く親しまれるようになりました。本来は卵を産まなくなった親鶏の硬い肉の内臓を使うのですが、最近では消費者のニーズに合わせて若鶏の柔らかい肉を使ったけいちゃんが増えています。
(参考:発掘!絶品”けいちゃん” http://www.windsnet.ne.jp/toku/0602/toku0602_4.html
②ジンギスカン説
全国的にはあまり知られていない郷土料理だが、飛騨地方南部、奥美濃地方では昭和30年頃から家庭料理として広まったという。起源は調理方法からみても分かるように、ジンギスカン鍋が関わっている。かつては羊毛を取るための畜産が盛んだったが、その後衰退。臭みのあるラム肉も、嫌煙され、ジンギスカン鍋を食べる習慣も根付かなかったようだ。しかし、味付きの肉と野菜を一緒に焼いて食べるという調理方法だけは形を変え生き残る。使用する肉は、ラム肉から一般的な鶏肉へとなり、けいちゃんの原型を形取った。一節には、けいちゃんという名前は、北海道の郷土料理「ちゃんちゃん焼き」から取ったともいわれる。遠い北海道と、わずかな繋がりを感じさせるなんとも興味深い料理である。
(参考:日経BPネット http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/shokukikou_090323.html

これまでの鍋リストと、勝手にBEST3。

  鍋名 県名 実施日 Best 3
1 石狩鍋 北海道 2009/11/7  
2 せんべい汁 青森 2009/11/15  
3 ひっつみ 岩手 2009/11/18  
4 カキ鍋 宮城 2009/11/23  
5 きりたんぽ鍋 秋田 2009/11/30  
6 芋煮 山形 2009/12/4  
7 喜多方ラーメン 福島 2009/12/6  
8 のっぺい汁 新潟 2009/12/14 No.1
9 ブリしゃぶ 富山 2009/12/20  
10 とり野菜みそ鍋 石川 2009/12/25  
11 油揚げ鍋 福井 2009/12/28  
12 おっきりこみ 群馬 2009/12/31  
13 水餃子鍋 栃木 2010/1/5  
14 鴨ねぎ鍋 埼玉 2010/1/10 No.3
15 あんこう鍋 茨城 2010/1/13  
16 鰯のつみれ鍋 千葉 2010/1/19 No.2
17 ねぎま鍋 東京 2010/1/20  
18 牛鍋 神奈川 2010/1/27  
19 ほうとう 山梨 2010/1/30  
20 静岡おでん 静岡 2010/2/2  
21 とうじそば 長野 2010/2/4  
22 けいちゃん焼き 岐阜 2010/2/7  

|

« 日本縦断”鍋”の旅 第21回「とうじそば」 (長野県) | トップページ | 恐怖のバレンタイン・・・ »

日本縦断”鍋”の旅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533940/47509389

この記事へのトラックバック一覧です: 日本縦断"鍋"の旅 第22回「けいちゃん焼き」 (岐阜県):

» ケノーベルからリンクのご案内(2010/02/08 08:54) [ケノーベル エージェント]
中野区エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。 [続きを読む]

受信: 2010年2月 8日 (月) 08時55分

« 日本縦断”鍋”の旅 第21回「とうじそば」 (長野県) | トップページ | 恐怖のバレンタイン・・・ »